新宿伊勢丹5階「アート&フレーム」ショップで
11月9日から22日まで開催されていた「水引き(MIZUHIKI)」展
で制作した作品のご紹介です。
今回私は4点のワイヤー作品を制作しました。
ワイヤー作品では初めての「和」、しかも線の集まりである水引がテーマ
なので、今回は入っていくのにかなり苦しんだけど、
「和」を自分の世界に持ってくる試みができて良かったと思ってます。
まずは左の赤い掛け軸風が「たゆたう」、
右の不思議な形の作品が「満ちる」
いずれも真鍮ワイヤーを使っています。
「満ちる」のイメージコメント・・・
古来から日本では満月は完全で欠けるものがない状態として尊ばれてきました。
15本の真鍮の輪は十五夜、満月を象徴し、
真鍮の円の中には 球(完全)・八つの白パールビーズ
(八は末広がりの数字)・金色(穀物)を、
それぞれ配置して完全さや豊かさを象徴しています。
金色の布を結び、天から流れる豊かさを受ける祈りの形を
水引のイメージにしました。
「たゆたう」のイメージコメント・・・
朱の帯に八本の真鍮の輪と八個の金色パーツを配し、
一本の真鍮で水や風がたゆたう様を象徴しています。
中心の白パールビーズも八個(末広がり)にすることで
豊かさや祝いの心を形にしています。
そして「豊穣」
「豊穣」のイメージコメント・・・
お皿の上に四つの吉形
・穀物(3個の金色パーツ)に水引の形を結んだもの
・宝飾や豊かさ(チェーン)
・赤い実(実が結ばれる)
・球(完全な形)
が載せられた様子で
豊かさやお祝いの心を形にしています。
お皿のモチーフに使われている針金は年月をかけて風合いを出しています。
最後に「水引きバッグ」
「水引きバッグ」のイメージコメント・・・
古来から邪気を払うといわれる赤い布をベースに敷き、
バッグの取っ手部分に水引きの形をつくりました。
中央にビジューの輝きを入れ、八個の白パールビーズで
華やかさと寿の心を形にしています。
額装した「水引きバッグ」
展示風景・・
という感じで、
今回は言葉や数字に幸せや豊かさへの祈りを込めた日本の文化を
私なりにとらえ直して作品制作をしてみました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・